とある月商80~200万円の一人親方系の施工会社社長から聞かれて答えた話。
社長の問い
「毎年決算書や定期的に試算表を作ってもらっているが、
どういう見方をすればよいのか教えてほしい」
私の回答
「ややこしいところは後にして、
一番大事なところをシンプルに見ることから始めましょう」
決算書や試算表の3大ポイント:売上・粗利・営業利益
決算書ファイルにはたくさんの表があって、難しい感じと数字が並んでいます。
見ただけで圧を感じますし、
全部の意味やつながりを理解するにはかなりの時間が必要です・・・
(簿記3級の内容を理解してやっと入り口を抜けたくらい)
本業に力を注ぐべき社長は、そこに時間を使ってもコスパが悪いです。
最初はとにかくシンプルに重要なところを押さえましょう。
最重要:まず見るべきは、損益計算書の一番上、売上高
売上なくして事業無し、売上は社長の心を癒します。
決算書や試算表ではなく、ノートやレジの月計表でもいいです。
他の科目は放っておいて、売上高がいくらかをまず抑えましょう。
そして、考えるべきポイントは以下のようなものがあります。
- 昨年と比べて伸びたか、前月と比べて伸びたか?その増減の理由は何か?
客数と客単価、継続購入やスポット注文、主要顧客ごとの推移を見る等。 - 今後、どうなりそうか?
来月~3か月先までくらいの仕事の見込みでスケジュール帳を仮埋めする等。 - 今仕掛けている営業方針が今後どう効いてきそうか?
受注前の営業段階の見込み状況を整理する等。
多くの勘定科目を分析するよりも、
売上高の現在地点が狙った通りになっているかを確認して、
今後狙った受注が取れる施策を考える方が100倍有効なことが多いです。
2番目に重要:粗利(売上総利益)は本業の通信簿
売上から仕入や現場外注費などを引いたものを粗利と言います。
(決算書などには売上総利益と書いてあります)
この粗利がいくら稼げるかが会社の稼ぐ力、基礎体力になります。
稼ぐ力をしっかりと身に付けるために、
ここで考えるべきポイントは以下のようなものがあります。
- 仕入の改善
仕入先(店舗・ネット)や仕入れ方法(ロット・タイミング)を見直せないか、検討します。 - 外注先とのコミュニケーションや取捨選択
スムーズで無駄や手待ち時間がない作業の受け渡し方法の検討や、より品質と単価が良い他社の検討ができる外注先営業を行います。 - 慣れによる効率改善
ミスやロスが起きた原因をつぶし、次回の作業がスムーズにできるよう工程を改善し、標準化します。
売上はお客様の状況によるのでコントロールしづらい水物ですが、
粗利率は自分たちの力で改善できるものが多いです。
しっかり取り組みましょう。
3番目は営業利益、無駄なく高効率を目指す
粗利(売上総利益)から、
家賃や電話代、事務所の経費などを引いたものが営業利益です。
利益やお金を残すには、無駄なことにお金を使わない意識を常に持つことが大切です。
ここで考えるべきポイントは以下のようなものがあります。
営業・人員施策系
- 人員投資の見直し
人数・人員構成などを見直します。
社長がやっている自分以外でもできる作業の外注やパート化。
人件費前後の安定的な収益増加が見込めているならば、採用と教育に力を入れます。 - 販促関係の見直し
対業者・対個人客によって施策が変わりますが、
「告知→集客→見込み度向上→信頼獲得→購入」のサイクルを回すための
広告費の投入先を最適化し、費用当りの成約向上を目指します。 - 交際関係の見直し
特定の相手との関係強化が収益の下支えになることは多いです。
華美になり過ぎず、不足もし過ぎない程度の節度ある交際費の投入は
事業成長にも有効に働きますので、うまく活用しましょう。
経費削減系
- 定期購入の見直し
サブスク契約は便利ですが、わずかな金額でも気づけば大きな金額になります。月1,000円でも年間12,000円、うっかり3年で36,000円。3アカウントなら10万円を超えます。
様々なアプリが出来ては消えていく昨今、より良いものが安く提供されることも多いため、定期的な見直しを進めましょう。 - ストック量の見直し
過剰在庫から利益は生まれません。
文具などはせいぜい3ヶ月分もあれば十分ですし、他の物の方が都合が良くなることもあります。
消耗品はあまり在庫を抱えすぎず、都度購入しましょう。
Amazonなどは少し高くても数日で届きます。余分な1個を買うコストより安いことがほとんどです。 - 最高級の新品/中級品/新古品/中古品/安価輸入品などをトータル検討
社長の生産性に直結するものは、良いものを購入して長く使うのが良いです。
ただ、何度も使うか微妙なものは安価なもので試して、徐々にステップアップする等の賢い買い方を行いましょう。
決算書や試算表にはたくさんの漢字や数字が並んでいますが、
業績改善に本当に効くのは
この売上・粗利・営業利益の3項目を軸に仕事を見直すことです。
業績向上の意外なポイント:社長のやる気を維持し、刺激し続けること
そして、忘れてはいけないのが「マンネリ」との戦いです。
社長も人間、そこそこ以上の生活ができるような事業ができると、
マンネリ化を感じる時期が多くの方に訪れます。
売上は横ばいでいいと考え、
慣れたところで買って慣れた外注にお願いして、
楽をして見栄にお金を使い始めるフェーズが来ます。
多少は成果を満喫する時期もよいですが、
競合他社はその間も切磋琢磨の進歩を続け、世間は変化しています。
ここで我々は定期的に業績検討会を行います。
PROS流の業績検討会とは
社長の将来設計や経営目標の意義や重要さ、
中期経営計画、予算の先行管理などを主導していきます。
ただし、ここで使用する資料は以下4点セットとシンプルです。
- 月次推移表
- 業績グラフ
- 利益の先行管理表CCS
- 経営計画アクションプラン
サンプルなどお渡しできるので、気になる方はお問合せ下さい。
なお、利益と資金繰りは別物です。
資金面に不安がある場合は、業績検討4点セットとは
別に資金繰り表を使って確認します。
詳しくはこちらの「資金繰り改善」ブログを参考にされてください。
社長の舵取りを最適化する
社長が決算書のこまかな数字に気が取られると、
大きな観点で業績を作ることができなくなります。
細部の知識よりも、どういう行動がどういう数字に表れているのか、
全体像の把握と改善に注力できるように導いて参ります。
もちろん細かな部分も、疑問に思われたら質問を受けて
全体像の中で解消していきます。
業績検討会を通じた経営のステップアップのご相談について
自社の状況だけでなく、他社事例まで含めてご相談いただけます。
業績検討会で経営を最適化し、目指す社長の成功イメージへ最短最速で近づく。
その道先案内人として我々は行動していきます。
【お電話でのご相談】
TEL: 080-1488-9498(担当:池尻が直接対応いたします)
・現在の税理士様を変えなくてもご相談いただけます
・無理な営業やしつこいご連絡は一切いたしません
・電話に出られない場合は折り返しご連絡いたします
・ご相談内容は秘密厳守いたします
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